このように書くと、「地域を愛する、志の高い人がはじめたのだろう」と思うかもしれません。
しかし、わたしたちはどちらかといえば、地元より、県外志向の方が強く、
「地元以外の生活」を一度は経験しています。
平成30年7月豪雨後、被災地真備町と倉敷の「今」を伝えるため、
2018年9月に地域メディア「倉敷とことこ」を立ち上げた当時、
倉敷のためにできることを必死に考えただけで、倉敷のことは何も知りませんでした。
地域に対する「想い」はあっても、「愛情」は薄かったと思います。
しかし活動を続けていき、そこで働く人に出会い、人の考えや経験に触れるなかで、
個々のお店・施設はもちろん、これらが集まる「地域全体」が好きになったのです。
「一般社団法人はれとこ」はそんな人を増やすことを、最大の使命と考えています。
インバウンドなど、外向けの観光政策が増えていますが、地域に住むわたしたち自身が、
良い・残したいと思うものを、自分たちで伝えていく。
情報発信を通じて、地域を理解し胸を張って「わたしたちの街が好き」といえる人を増していくことが、
地域全体の魅力を増していくと確信しているからです。